20代の女性に「人気の職種」や「おすすめの資格」「正社員になるためには?」という内容をまとめています。また、「20代前半なのか、20代後半なのか?」ということでも転職の注意点は変わってきます。
こんな理由で転職を考えている人も多いのではないでしょうか?
- 入社したけれど、合わない!
- 今の職場は、女性関係が面倒で・・・
- 実際に働いてみたらギャップあった!
- プライベートの時間をもっと確保したい!
- 自分が本当にやりたいことで仕事をしたい!
それぞれの想いがあると思います。
20代のうちは、プライベートも充実したい人も多いでしょう!20代の女性が転職に成功し、少しでも理想の職場に出会う方法を紹介します。
目次
20代の女性が転職で成功する方法
転職を成功させるコツは、パズルのピースを埋めるように市場の需要に対して自分がポン!っとその箇所にはまっていくことです。
まずは、現在の日本の求人情報を踏まえて自分がどうしていくか作戦を立てましょう!
実は…現在の求人市場は転職にとても良い時期です!
下にあるグラフは、厚生労働省が発表した2018年5月の有効求人倍率についてです。
有効求人倍率とは、仕事を探している一人に対して何件の求人があるかを示す経済指標のことです。
つまり、仕事を探している人数より企業が募集している人数が多いと転職を考えている人はとても良い時期なのです。
現在、その有効求人倍率はなんと1.60倍です!
どのくらい転職に良い時期かというと、バブル時代のピークと呼ばれる1990年7月で1.46倍です。つまり、現在の有効求人倍率はバブルのピーク時期よりも上回っているのです。
求人数が多く私たちが会社を選べる立場になってきているので、転職することはさほど難しい時期ではないことが分かります。
20代前半&20代後半必見!転職時のアピールポイント!
20代前半は社会人としての最低限マナーがあれば問題ナシ!
20代前半(25歳まで)で社会人の経験が浅い人は第二新卒となります。
実は中途採用市場では、第二新卒や若年層を採用したいという会社が増加しています。
20代は、社会人としての基本的な経験を積み、今後のキャリアや人生を考えるターニングポイントです。
入社後しばらく仕事をしてみると、自分の仕事観が見えてくることがありますよね。20代のうちに自身のキャリアを見つめ直し、やりがいのある仕事に転職するのがおすすめです。
理由は何故かというと…
- 売り手市場により新卒採用の競争が激しく、若年層不足に陥る会社が多いから!
- 組織の年齢構成を再考して、若年層を入れて会社に新しい風潮をもたらしたいから!
- 一応、社会人経験をしているため新卒ほど教育しなくて済むから!
といった、理由が考えられます。
更に第二新卒や若年層を募集する求人の中には、未経験の業界・職種でも応募可能である傾向が強くなっています。
20代はポテンシャル重視で中途採用を行っている企業も多いため、未経験で希望の職種を目指すことが可能だからです。
以前よりも自分が本当にやりたい仕事へ挑戦しやすくなったので、転職もしやすくなっている訳なんです。
20代後半は経験とスキルをアピールすべし!!
社会人経験が3~7年となってくると経験とスキルが期待されます。
これまで自分が何をしてきたか、今までどんな結果・成果を出したかなど豊富な経験を伝えましょう!
マネージャー経験などがある方は人材育成を任せたい!という会社も多いので、自分がその会社に対して何ができるかがポイントです。
あとは、コミュニケーション能力の高さもみられることが多いです。
経験やスキルがあっても、転職先の同僚や上司と協調性がとれなければ職場の対人関係に難があっては困ります。
転職をするなら20代後半までに!バリバリ働くキャリア志向なら独身のうちに経験を積むことがおすすめです。
20代女性に人気の職種
20代女性に人気の転職先って何か知ってますか?
ズバリ!!20代女性が一番人気の職種は、事務職です。ここずっと事務職がダントツ人気ナンバーワンです。
業務がある程度決まっていて残業が少なく、定時で帰れることが多い点が魅力です。特に一般事務はワークライフバランスを維持しやすいので支持されています。
ただし、人気ということもあって事務職の有効求人倍率は0.54倍と言われていて狭き門になっているのです。
しかも、パートタイマーや派遣社員・契約社員を含んだ倍率なので純粋な正社員の数だと更に低いです。
現在は、業務のアウトソーシング化によって正社員の求人数が減り、経験者が優遇されるようになったためさらに倍率が上がっています。
条件面だけ見ると働きやすいのですが、「楽そうだから」という理由だけで事務職を選んでしまうと正直転職は厳しいです。
それでも、事務職を希望するのであれば、資格の取得や、周囲とは何かの差別化を図る必要があります。
20代女性の転職に資格は必要?
女性は、結婚や出産によりライフスタイルがガラッと変わることがあります。
それでなくても、転職したい!再就職をしたい!と思ったときに自分を後押ししてくれる資格の影響は大きいものです。
希望の職種に関連するものや、取得が難しいもの、自己啓発の姿勢が伺えるものは転職活動を有利にさせるでしょう。
資格はあれば便利!何もないよりマシです!!
それでは、「国家資格・民間資格・公的資格のそれぞれの違い」や、「転職に有利な資格」を紹介していきます。
国家資格・民間資格・公的資格の違いは?
そもそも資格には、
- 国家資格
- 民間資格
- 公的資格
の3つあります。
国家資格とは?
国家資格は、法律に基づいて国が認めたものでそもそもこの資格がないと働けません。
例) 医師、建築士、弁護士、税理士、教師 etc…
公的資格とは?
公的資格は、資格がなくてもその仕事に就くことは可能で、その資格があれば有利になるというものです。省庁が認めているので資格としての優位性や信頼性があります。
例)簿記検定、秘書検定、証券外務員(二種外務員)etc…
民間資格とは?
民間資格は、民間の企業や団体が試験を行って認定する資格です。法律の規定もなく社会のニーズに合わせたものです。
例) TOEIC、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、証券アナリスト etc…
職業別!持っていたら有利な資格
事務職・管理部門職
会社の中で、社員や会社運営を支える部門で転職先としても人気の職種です。
だからこそ、未経験募集であったとしてもアピールできる以下の資格があれば心強いでしょう。
・日商簿記
全国的に知名度が高い資格で、経理や財務、一般事務など活かせる会社はとても広い資格です。
どのくらい必須かというと「実務経験がなくても簿記の資格を持っていてほしい」「簿記の資格を勉強したことがある人がいい」といった企業は多いです。
日商簿記は勉強しておいて損はないです!
・社会保険労務士
企業が人を雇用する上で欠かせない社会保険制度に関するスペシャリストです。
その会社での社会保険の加入手続はもちろん、労働保険料の計算、労動規約の作成など、様々な業務を従業員が安心して働けるようサポートします。
社会保険についてきちんと説明できる人って少ないので持っていると企業から重宝がられます。
・貿易実務
貿易の自由化が進む中で将来的に貿易はより活性化されます。そんな傾向がある中、国ごとに異なる法律や関税の仕組み、貿易事務ができる人は求められています。定型業務をこなすために必要な知識があると証明できる資格であるため、普通の事務職からの更にキャリアアップを目指したい方におすすめです。
・医療事務
病院でかかった治療費を集計して国や患者に請求する業務が医療事務です。この仕事は、資格がなくても就業可能です。
この資格がなくて未経験者でも募集している病院は実際のところ数多くあります。
しかし、この事実をよく考えてください。未経験から始められるということは医療事務はそれだけ人気です。
つまり、きちんと資格を持っていることで勉強したという意欲を示すことができるのです。
これだけでも強いアピールポイントなので医療事務の資格は十分に転職を有利にさせます。
・秘書検定
会社の役員や経営者の秘書としてのスキルやマナー、一般常識について知識を問われる試験です。
秘書として活躍することはもちろん、どんな職種においてもビジネスマナーを身につけているという評価を得られるため、役に立つ資格だといえるでしょう。女性はこの資格を持っていると面接時に印象が良くなる傾向が高いです。
・営業職
法人営業、海外営業、不動産営業、金融営業…「営業職」といっても、取り扱う商材やどんな顧客を相手にするかによって、様々な種類があります。
資格がなくても歓迎している企業がほとんどですが、取得していることで周りと差別化を図れます。
特に、営業は数字の成績結果が出るため評価されやすい職種です。実務にそのまま役立つ資格であれば、営業成績を伸ばして更なるキャリアアップも望めます!
・TOEIC
メーカーや商社、外資系企業では英語力は必須です。
その他にも、近年は海外展開を積極的に行なっている企業が多いため、持っていて損はない資格です。
一般的には、TOEIC600点以上が目安です。
ただし、企業によって求めているTOEICの点数は異なるので希望する企業の求人情報は調べておく必要があります。
・中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題を解決するためのアドバイスを行なう専門家です。国家資格として認められています。中小企業と行政・金融機関を繋ぐ役割を担っているため、金融系の営業職はもちろん、人材系営業職や経営コンサルタントでも重宝がられる資格です。
・ファイナンシャル・プランナー(FP)
家族構成、収入・支出の構成、資産、負債、保険…など、あらゆるデータを基に個人の資金計画を立てることをファイナンシャル・プランニングといいます。米国では、医師、弁護士と同じくらい社会的地位の高い専門職です。
日本だと金融系の営業職だけではなく、不動産系の営業職などでも活かすことが可能です。個人に対して大きな金額の商品を勧める際には活かせる機会が多いです。
・宅地建物取引士
不動産の契約をする際に必要な資格です。不動産関係の企業を希望するなら役に立ちます。
営業職の場合は持っていなくてもスタート可能ですが、資格手当として月3万円を用意している企業が多く、給与アップに繋がるので持っていて損はないでしょう。
エンジニア職
また、IT系企業は資格手当を充実させ、取得を促す取り組みを実施している企業が多くあります。
入社時に取得していれば、月給として資格手当が上乗せされることもあるので、おすすめです。
・基本情報技術者
プログラマーやシステムエンジニアなどのIT業界で活躍する職種で活かせる資格です。情報処理に必要な思考や基礎的なIT知識が出題されます。IT業界への入門資格といえます。多くのIT企業でまず取得を目指すように薦められる資格です。
・情報処理安全確保支援士
情報社会が加速する中で様々な企業でサイバーセキュリティ対策の重要性が高まっています。そこで、サイバーセキュリティに関する専門化の証として創設されたのが、情報処理安全確保支援士です。急速にニーズが拡大しているセキュリティ分野なので注目されている資格のひとつだといえるでしょう。
・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
ビジネスシーンで利用するWord、Excel、Power Point、Access、Outlookのそれぞれにおいて、操作の基本知識を問われます。事務系の仕事を希望する方にもおすすめです。
いかがでしたか?
あくまでも、代表的な資格を紹介しましたが、あなたがどんな仕事をしたいかによって必要な資格は変わります。
例えば、飲食業界で他とは差をつけたいのでしたらワインソムリエの資格があると目を引いて有利ですし、今後自分のレストランを開店したいといった方にも持っていて損はない資格です。
ファッション関係でバイヤーを希望するのであれば、現地の人と直接コミュニケーションが必要なので英語力を示せるTOEICは重要になります。また、インテリア業界では、カラーコーディネーターの資格があるとVMDを任されることがあるかもしれません。
資格があると、絶対自分が就きたい仕事ができる!という訳ではありませんが、持っていた方が面接時にアピールできますし、あなたの自信にも繋がりますよ!
20代の転職希望の女性が正社員採用になるためには!
契約社員や派遣社員だと不安定な雇用形態や条件で悩んでいる女性は非常に多いですよね。
いくら転職に有利な需要のある年代でも転職するときは不安です。
思い込みだけで再就職を決めると、就職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔して再就職を繰り返すハメになります。
例えば、転職の面接時に一番自分をアピールしやすいのは営業職です。営業職は、個人売上や成約件数は数字で示されるので、転職時の面接でも面接官に自分のスキルを伝えやすいからです。
しかし、営業以外の職種は数字で示すことが難しいことが多いですよね。
どの職種でもアピールすることができるのは、やはりコミュニケーション能力の高さが重要になってきます。
コミュニケーション能力の高さは自分の存在を示すアピールにもなります!
ここでいうコミュニケーション能力の高さは、人を惹きつける雰囲気や自分の魅せ方も含めたことです。
日頃から、上司や人事とコンタクトをとるようにしたり周りに明るく接することはできますか?
人見知りの方は大変なことですが、やはりコミュニケーション能力って仕事をするには必要不可欠です。
特に、女性が多い職場はつかず離れず適度な距離を取りながら周りとの協調性が求められます。
会話術の本や円滑にコミュニケーションをとる方法などの啓発本があるので、コミュニケーション能力に自信がない方は読んでみてくださいね。
面接時に、自分の経歴や経験を分かりやすくハキハキとした話したり、人当たりの良さを少しは演じるといいです。
会話の切り返しが上手な人は、頭の回転が速いと思われて一目置かれます。
仕事はできても、上司にコミュニケーション能力がないから残念だなぁ、なんて思われるのも悔しい話です。
「あの人は正社員に登用する価値がある」と思わせることが重要です!
20代女性が転職する主な理由は?
そもそも20代の女性が転職するときに会社を辞める主な理由ってご存知でしょうか。
転職する理由は人それぞれですが、ここはよく辞めるきっかけになる理由を紹介します。
本当に転職してもいいのかな、って迷っている人は特に意外と私と同じ思いで辞める決断する人って多いんだなぁって感じると、転職自体にそんなに構えなくていいはずですよ。
1.人間関係
男性と比べて女性の人間関係って独特なもの。
仕事だけはせめてライトな関係でいたいと思っても、女性はなかなか難しいことがあります。
その会社で歴が長い女性の先輩や上司は何かと厄介です。
女性の職場といってもグループが出来てしまっていたり、派閥があったりと、思い通りに仕事ができないため転職を希望する人は非常に多いです。
2.自分が思っていた業務内容にギャップを感じる
20代女性が就職する際、将来を見越して就職したり自分が希望した職種に就きたいと思うのが入社動機でしょう。
しかし、初めて社会を経験すると、自分の想像していた仕事の内容と大きく異なるという理由も多く見られます。
例えば、アパレルの会社に入社したもののバイヤーや広報をやりたいと思っていたのに最初は販売に配属されたとか。
下積み期間である20代は、自分が希望している仕事内容とは異なるものが多く、結果や信頼を得るまでは異なる担当を任されることはあり得ます。
そうした事実を把握していなくて現実と理想のギャップを感じてしまった時に、転職を考える人もいます。
このパターンは、いきなり転職をすると、再転職の繰り返しで負のスパイラルに陥るので気を付けてくださいね!
3.給与が安い
お金がなければ生活は成り立たないですよね。女性は、何かと美容、服、交際費といったお金がかかります。
どんなに好きな仕事をしていても生活ができなければ、好きな仕事さえ諦める女性が多いです。
特に介護業界、保育業界、アパレル業界などは平均給与が低い傾向にあり、20代女性の場合は月給が20万以下ということはよくある話です。
勤続年数によって給料がアップする可能性があるのなら一旦辛抱して働くこともできますが、辛抱を続けて働いたとして給与が絶対上がるという保証はありません。
4.パワハラ
会社はコンプライアンス遵守の決まりがあるといっても、20代女性の社会性地位はまだまだ低い状態です。
上司や先輩に暴言を言われたり、性的な被害に遭ってしまう女性は未だに多く、パワハラやセクハラから逃れるために転職せざるを得ないのは多いことです。現在は外部にパワハラ・セクハラを相談できる機関が増えたこともあり、以前よりは被害の抑止になっています。
大手企業であれば、パワハラ・セクハラ問題が起こるとすぐメディアで取り上げられ、社会的価値が下がるのできちんと対応してくれる所が多いです。
しかし、これが中小以下の企業だときちんと弱者を助けてくれる可能性は低いです。
他にも20代女性が転職する理由は沢山ある!
結婚や家庭の事情といった理由で退職をする人もいれば、将来がたまらなく不安で仕方なくて転職する女性も多いです。
理由は、それぞれですが、ここでは転職の動機になる主な理由を紹介しました。
どんな理由だとしても、自分がもう限界だと思うのであれば我慢する必要はありません。
今の劣悪な環境は、正直自分が行動しない限り何も変わりません。こればっかりはやってみなきゃ分からないです。
自分が何を大切にして仕事をしたいか考えて、できる限り早く行動しましょう!
20代女性の転職について まとめ
20代女性が転職する際にどうやったら自分をアピールすればいいのか、希望する職種別に持っていたら役立つ資格が分かったと思います。
今、自分が転職する前に必要なことは何なのか考えながらこれからの未来に向かって頑張ってくださいね!