20代女性が次に選ぶ転職先として事務職はとても人気です。
事務職の転職を成功させるためのにはどうすれば良いかの成功のコツや注意することを紹介していきます。
事務職の転職に成功するには、そもそも事務職とはどんなものか、現在の事務職の雇用状況、そしてどんなスキルや資格が必要かを、正確に理解することで転職する成功率がグッと上がります!
目次
他の女性に負けない!事務職OLを目指すために
世の中には様々な職種が存在しますが、20代女性が転職する職種の中で人気ナンバーワンは事務職です。
つまり、当然ながら事務職志望の女性のライバルは非常に多いです。
まず、事務職がどうしてこんなにも人気なのかお伝えしましょう。
事務職が人気の理由
事務職の人気は毎年変わらず増えています。ライバルが多い事務職ですが、人気の理由は主に3つ挙げられます。
- 基本的にデスクワークで体力を使う仕事がない。
- 残業が少なく定時で帰ることができてプライベートの時間が取りやすい。
- 求人応募条件に「未経験歓迎」と記載されていて転職しやすいイメージがある。
あなたが思っている志望理由は、事務職を志願している他のライバルたちも同じことを思っています。
では、そんなライバルが多い「事務職」ですが、無事面接を突破して転職に成功できる方法を次から具体的に紹介します。
20代女性が事務職の転職に成功する方法
事務職の現状と今後の未来
事務職を希望する前に現状を知っておく必要があります。
現代のビジネスや仕事の仕方に参考にされてるかの有名な孫氏の兵法にもあるように「負けない備え」をするためです。
現在、厚生労働省の発表によると事務職全体の有効求人倍率はパートタイマーを除くと、全体の有効求人倍率は0.41倍です。
この数字が何かというと、有効求人倍率は、「求人数(仕事の数)」を「仕事をしたい人の数」で割ったものです。
これは、「世の中にどれくらい求人(仕事)があって、それにどれくらい応募(仕事をしたい人)」があるかを表しています。
つまり、事務職の有効求人倍率が0.41倍という数字は、楽に転職できるような倍率ではないのです。
サクッと事務へ転職活動をできたらいいなーと考えていると結構難関です。
しかし、事務職の中でも有効求人倍率が高く、人材を必要としている職業があります。
それは…外勤事務、運輸・郵便事務の職業、生産関連事務の職業です。この3つがかなり多くの求人情報を出しています。
外勤事務と運輸・郵便事務にいたっては有効求人倍率が3.0倍を超えてきています。
上の3つの職業について、分からない方も多いと思うので簡単に説明します。
外勤事務は、公共料金の集金をする人や訪問調査をする検針員のことをいいます。
運輸・郵便事務は、旅客や貨物の顧客対応や運行管理とか郵便等です。
生産関連事務は、工場や建設現場などで生産や資材に関する事務、資材や製品を検品管理を主にします。
人気で転職が難しい事務職といっても、この3つのように求人募集数が多いところもあるのでチェックしてみてくださいね!
今後の事務職の未来
実は…事務職自体が今後もっと少なくなってしまうかもしれないのです。
「えーー!!」って思った女性多いと思います。
事務職の仕事は、定時でほぼ帰れて、ボーナスも満額もらって、プライベート時間が確保しやすいため、女性にとって魅力的な仕事なのに困りますよね!
近年注目を浴びている「AI(人工知能)」のめざましい発達により、事務職は奪われてしまう可能性が高いです。
現在すぐになくなる仕事ではないにせよ、のちに価値が出しにくい仕事になってしまいます。
なぜかというと、計算や単純作業などの一般業務はAIによって置き換えられるからです。
事務職の単純作業がまだ機械化されていないのは、人件費の方が安いからです。ただし、これは開発されるまでの時間の問題です。
そのうえ、経済産業省はこんな発表までしています。「2030年、国内バックオフィス要員は140万人消える」と。
今後、機械やシステムによって置き換えられてしまったら私たちがする仕事はなくなってしまいます。
会社側も今後を見据えて、ただ一般業務ができる女性より+αの資格やスキルを持っている女性を優遇し採用する傾向があります。
それでは、どうすれば生き残れるか?
「○○ができる人」は事務職の転職に成功し今後も生き残れる!
今までだったら、コミュニケーションスキル、PC・Officeソフトのスキル、作業の正確さ・スピードさえあれば採用されていました!
実は、「○○ができる人」というのはこの3つが備わっている人です。
- 創造性がある
- 協調性が必要な業務ができる
- 顧客とやりとりする機会が多い社外向け業務ができる
創造性がある、または協調性が必要な業務などは、将来的にも人が担うものであり、人でないとできない部分です。
これらをナレッジワーク(自らの知識を生かして企業や社会で仕事する)として考えると、企画提案や業務改善、後輩指導や人材育成といった業務になります。
また、問題解決やコンサルティング業務、あるいは気配りやサービスが必要な業務なども当てはまります。
「言われたことだけやる」「私の業務はここまででおしまい」と思っているなら考えを改めましょう。今からスキルを磨いておくと人気の事務職に採用が決まり、今後も続けていくことができます。
転職面接の際にも、面接官に上記の部分を強くアピールポイントできれば、この女性は何か違うな!とプラスに思ってもらえることでしょう!
現在、今の会社に在籍していて事務職を志望しているあなたは、自分はどんな創造力を使って、どういう時に今まで気配りや問題解決をしてきたか、などを見つめ直すチャンスです。
あなたが機械には代用できないあなた自身の魅力についてきちんと話せれば、面接であなたのことを印象づけることができますよ!
自信がない方もそんなに心配はしなくても大丈夫です。スキルや資格はあったことに越したことはないですが、上のことを包括していうコミュニケーション能力があることがもっとも重要です。
20代女性が事務職へ転職するときのチェックリスト
それでは、最後に事務職で転職する上で注意すべきことをまとめました!
「未経験歓迎」「未経験OK」の文字に安心しない
20代で事務職に転職する女性向けの求人情報サイトを見ると、「未経験歓迎」「未経験OK」というキーワードが多いです。
20代前半女性であれば、第2新卒として扱われることがあります。
そのため、スキルや資格はそこまで気にしなくてもやる気や礼儀・ビジネスマナーがあれば、「未経験歓迎」「未経験OK」の言葉通り採用されるケースは結構あります。(それでも油断は禁物です!)
20代後半女性は社会人経験があるので、やる気だけではやはり難しいのが現実です。
実は、この「未経験」のキーワードですが、「業界未経験はOK」なのか「事務職未経験でもOK」で採用される結果に差が出ます。
「業界未経験」であれば、事務職という仕事上、業界によって業務内容が大きく変わることはありません。どの業界に行っても比較的同じような仕事ができるので採用されやすい傾向です。
しかし、あなた自身が「事務職自体したことない」だと応募数が非常に多い場合、やはり経験者が優遇されてしまいますよね。
中小企業であっても、「事務職未経験でもOK」安心はできません。人気の職種であるゆえに大手企業の事務を希望するのであれば、経験もしくは資格が書かれていなくても暗黙の必須条件です。
転職する際に譲れない点をきちんと決める
「事務職」がとても人気の職種なことは周知の事実です。
転職する企業を探す前にあなたが事務職に転職するときに譲れない点を考えておくことが重要です。
給与の高さ、労働時間が短い、事務職が未経験でもOKな企業、正社員登用、英語を使った業務がいい等…
自分の中で譲れない点を2つか3つ位挙げておくと企業を探すときに絞りやすくなります。是非、考えてみてくださいね!!
やりたい事務職の種類を決める
あなたがそもそもやりたい事務職の仕事内容って決めていますか?事務職といっても仕事内容の種類は非常に多いです。
代表的な事務の種類は以下になります。
希望する事務職の種類を決めることは転職する際に、譲れない点を考えおくのが同じくらい重要です。
やりたい事務職を決めておくことで、志望理由も変わりますし必要なスキルも変わってきます。
- 一般事務
- 営業事務
- 経理事務
- 人事事務、労務事務
- 総務事務
- 法務事務
- 貿易事務
- 医療事務
代表的な事務職だけでも、こんなにも種類があるのです。詳しくみてみましょう!
一般事務は、書類のファイリングや管理をしたり、パソコンを使って営業関連の書類を作成したり、データ入力をしたりする仕事です。
電話や来客があったときの応対や、郵便物の発送・仕分けなども行います。
営業事務は、営業職の人たちのサポートをする仕事です。
会社の売上のもととなる商品やサービスを売るためには、見積書や発注書、請求書といったさまざまな書類が必要です。
営業事務の仕事に就くと、こういった書類の作成や発送、さらに商品自体の在庫や発送の管理などを担当します。ときにはプレゼンテーション資料の作成を手伝うこともあります。
経理事務の主な仕事は、毎日の現金の出納、伝票の仕分けや処理、帳簿の作成、経費の精算などです。
会社が行なっているお金のやり取りが、正確に処理されるように、書類を作成、チェック、整理する仕事と考えるといいでしょう。
ときには直接、銀行に行ってお金を振り込んだり、引き出したりすることもします。
人事事務、労務事務の仕事は、社員の採用や退職、異動に関する手続きや、給与の支払いに関する事務手続きをする仕事です。
具体的には社員採用を行ったときの社会保険の手続き、社員名簿の整備・管理、勤怠状況の管理、給与計算などが挙げられるでしょう。
仕事中に社員が怪我をしてしまったときの労災保険の手続きや、結婚をしたときのお祝い金の支払いなども、人事事務、労務事務の仕事です。
総務事務の仕事は、会社の運営に必要なものを準備・管理することです。
例えば、会社で必要な文房具やコピー用紙、デスク、パソコンなどの備品・設備の管理をはじめ、会社の防犯や防災対策も担当します。
規模の小さな会社では、総務事務、人事事務、労務事務とこの3つの仕事内容が統合されている場合もあります。
法務事務は、代表的な仕事として挙げられるのが契約書のチェックと管理です。
また、社員からの法律に関する問い合わせや、顧問弁護士への取り次ぎ、知的財産権や特許などの管理も法務事務の仕事となるのが一般的です。
貿易事務は、輸出・輸入に関する煩雑な手続きを一手に引き受けて処理する仕事です。
代表的な業務としては、輸入通関に関連する書類の作成と申請、船や飛行機などの輸送手段の手配、輸送した品物を保管する倉庫の手配などが挙げられます。
輸出・輸入にかかわる法的な知識が必要になるほか、海外とのコミュニケーションが頻繁に発生するため、英会話や英文で書類を作成するスキルを求められることもあります。
医療事務は、病院の受付や会計、レセプト(診療報酬明細書)業務を行います。
レセプト業務には専門的な知識が必要になるケースがあり、様々な資格も存在します。そのほか、電話対応やカルテの管理も医療事務の仕事です。
学校事務、大学事務は、小中学校、高校、大学などの学校で働く事務職のことです。学校の規模によって仕事内容は異なりますが、中小規模の学校では、経理事務、人事事務・労務事務、総務事務の4つの仕事をまとめてしていることも多いです。
上記に載ってないですが、外勤事務運輸、郵便事務、生産関連事務は人気の事務職の中でも比較的転職しやすい種類なので、とりあえず事務職でこだわりがない方は、この3つあたりも転職を考えてみてもいいですね。
可能なら事務職の転職に有利な資格取得しておく
事務職に役立つ資格例としては、簿記やTOEICなどの語学、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、FASS検定(経済産業省が経理・財務部門の人材育成を目的に実施している検定)などが挙げられます。
簿記やFASS検定は経理事務、語学系は英文事務や貿易事務、宅地建物取引士は不動産企業の事務職の転職に有利となるでしょう。FASS検定は、日系企業を代表する伊藤忠商事や全日空商事、日産自動車などの企業が導入しています。
その他だと、秘書検定(準1級・1級)、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)、日商PC、文書情報管理士(2級)、給与計算実務能力検定(2級)などがあると実務でもスキルを発揮できますよね。
あくまでも、資格は仕事をするためのツールであって資格があるからといって転職大成功!確約ではありません。
そこに+αであなたの魅力で転職を成功させましょう!!
事務職は派遣社員採用が増加傾向であることを肝に銘じておく
現在、事務職は会社にとってなるべくコストとなる社員を切り捨てて、派遣社員の採用を推奨としていることが多いです。
純粋な事務職を正社員でなく派遣社員に切り替えたり、事務を外部に任せる会社も増えてきていますので、会社にとってコストとなる正社員を絞り、そうでない仕事はコストの安い非正規社員や業務委託をすることにより人件費を抑えるのが第一の目的でしょう。
正社員にこだわっているともしかしたら転職活動期間が延びることもありますので覚悟してくださいね。
転職サイトや転職エージェントはいくつか登録する
転職サイトや転職エージェントを複数登録することによって、若干待遇や条件が異なる場合があります。
あなたが希望する企業や事務職を予め登録しておけば、様々なところからあるチャンスにすぐ飛び込むことができます!
事務職に特化した求人サイトもあるのでこちらも併せて登録することをおすすめします!
20代女性が事務職の転職に成功する方法 まとめ
いかがでしたか。
現在の事務職の雇用状況や有利な資格やスキル、今後の事務職の未来を見据えることでどのように転職活動をすすめていったら良いか分かったと思います。
急速に世の中も日々進んでいるので、私たちも常に情報をアップデートしていかないとせっかくの転職の機会も無駄なものになってしまいます。
情報集めは慎重に、転職する行動は思い切りが必要です!
あなたが満足いく事務職への転職への成功を祈っています。