この記事では「退職理由を上司に伝える時のコツ」について書いています。
退職理由の内容って簡単に浮かびませんよね…。そんな時に役に立つ「退職理由の良い例」や「やってはいけない悪い例」を紹介します。
また、上司に伝えるときに「おすすめの伝え方」や「切り出し方・タイミング」「退職を引き留められたときの対処法」もまとめています。
退職をするときって、どうしても上司へ言いづらかったり退職願・退職届の提出の仕方がイマイチ分からないことがありませんか?
そんな時に役に立つ、退職願・退職届のフォーマットもあるのでダウンロードしてそのまま使って頂けます。
今、若い世代を中心に会社員から個人事業主になって仕事をする人や自分が本当にやりたいことを仕事にするために転職する人が増加しています。
退職をする時って勇気もいるし、結構気疲れもするものです。
これを読めば皆さんがスムーズに退職できるようになりますよ!
目次
上司に退職理由を伝える時の例文
上司に伝える時の退職理由の良い・悪い例文を紹介します。
退職するときの状況や、上司との関係性によっても理由が変わってくると思うので、あなたに合った退職理由を見つけてみてください。
退職理由の良い例
1.やりたい仕事がある
やりたい仕事があるという理由が一番波風を立てずに気持ちよく辞められる理由です。
「○○に強く興味があって○○に関わる仕事をしたいと思います。」
「以前から○○業界で活躍したいと思っていました。本当に後悔したくなくて挑戦したいのです。」
「これまでの経験を活かして新しい環境で自分の力を試して成長したいです。」
「今まで頑張ってきて、独立(開業)したいという夢を叶えるために今回退職をしたいです。」
「○○を経験してきて、その分野にとても興味が出たのです。その仕事に就くための資格取得に専念したく退職を希望しています。」
と、このような言い方だととても前向きで受けが良いです。
2.結婚と出産
現在、企業の産休や育児休暇の制度も充実してきて、女性が働き続けていることは普通になっています。
ただ、それでも結婚や出産を機に退社する「寿退社」は、円満退社できる理由の一つです。
「結婚することになり、相手の赴任先に一緒についていくことになりました。」
「今回、子供を授かり出産準備をしたいのと、相手との時間をより大切にしたいと思い退社します。」
相手のことを聞き出してくる可能性もありますが、
言いたくないことは無理して話す必要はないので、曖昧に答えてしまっても大丈夫ですよ!
3.病気
病気で退職を希望する場合も結婚や出産同様に自己都合で仕方がないことなので、すんなり受け入れてくれることでしょう。
「今回、病院で病気が見つかりその治療に専念したく一旦退職したいです。」
「元々、持病がありましたが、最近悪化してきてしばらく療養したいので退職したいと考えています。」
病気の場合、詳しく病状を聞かれたり、心配される言葉をかけられると思います。
どうしてもつかないといけない嘘だとしてもきちんと自分の中で設定を考えておく必要があります。
嘘の場合は、きちんと話が混乱しないように自分の中で時系列を考えておきましょうね。
4.家庭の事情
家庭の事情は、重い話であればあるほど状況を曖昧にすることができます。
例えば、遺産関係や親や親戚の仕事関係と言えばプライベートすぎて聞かれることもそんなにないでしょう。
「親の体調があまりよくなく、実家に戻らなくてはいけなくなったため退職したいです。」
「親の家業を継がなくてはいけないこととなり、退職させて頂きたいです。」
親族関係の理由は止むを得ないことなので、上司や会社も引き留めることはできないでしょう。
あまりにも細かく聞いてくる上司だとしたら、ただのお節介かデリカシーがなさすぎるだけなので、
気にしないようにしましょう。
前向きな退職理由でどうしても辞められない場合は、きちんとストーリーを考えておいてくださいね。
なぜなら、自分ではなく他の人を理由にしているからです。
嘘をつくことを推奨している訳ではありませんが、なかなか辞めることが難しい環境もあると
思うので、どうしても退職したいときはこの理由を使ってもいいでしょう。
あまりにも、深刻な嘘は身内に失礼なことになるのでほどほどに。このあたりの退職理由が一番当たり障りなく円満に退職できる理由例です。
退職理由の悪い例
良い例を挙げましたが、あまり言ってはいけない退職理由も例を挙げます。
会社や上司の愚痴を理由で辞めることはおすすめしません。正直、辞めたいって思うなポジティブな理由だけはないのは当たり前です。
「きちんと評価してくれない」「残業・休日出勤が多い!」
といった、会社や上司の不満で辞めたい人もいますよね。
また、病気や家庭の事情以外のやむを得ない理由がある人以外は、
上の理由が辞めたい!って思う最大のきっかけになるのではないでしょうか。
とはいえ、円満退職を望むのであれば愚痴は心の中にしまっておきましょう。
なぜなら、会社不満の理由は引き留められる可能性が高いです。
例えば、給与の件であれば、
交渉によって一時は上げてくれるかもしれませんが、それがずっと続くかどうかは分かりません。
そのため、
- 会社の不平不満や批判
- 職場の人間関係
- 今の仕事が楽しくない、合わない、好きじゃない
は、退職理由として好ましくありません。
これら上記の理由を伝えると大抵きまずくなり退職日まで過ごしづらくなる可能性が高いです。
また、退職してからも意外とどこかで誰かが繋がっていることが多く良からぬ噂を立てられたら面倒です。
ネガティブな理由での退職は、同じ業界であればなおさら影響が出やすいのでご注意を。
自分を守るためにも不満はポジティブな理由に変換しましょう。
そうすれば、快く送り出してもらえますよ!!
退職を引き留められたときの対処法
こちらがどんなに納得できるような退職理由を伝えても、上司が引き留めてくるときがあります。
いやぁ、厄介ですよね。では、そんなときの対処法を紹介します。
そんなときは退職を決意した理由をもう一度考えてみてください。
本当に退職したいなら冷静になることが大事です。引き留められることはよくあります。
ズルズル退職を先延ばしにしていると、いつまで経っても前に進めません。
会社側から考えてみたら、せっかく育てた優秀な社員が他にいってしまうと利益や生産性が下がりますし、新たに人材確保するのにもコストと時間がかかります。
また、上司側から考えてみると、部下の退職は上司の管理能力不足とみなされる可能性もゼロではないので、上司はあなたのことを引き留めるのです。
でもこれは相手の思惑だということにまず気付くことが大事です。会社や上司の都合に惑わされないようにしましょう!
退職の引き留め定番フレーズ集と対処法
ここでは、よくある会社や上司からの引き留め定番フレーズを紹介します。
踏まえておくと、あーきた!このフレーズだ!と思っていると動揺しづらくなりますよ。
→情に訴えかけてくるパターンです。
普段、なかなか認めてくれない上司が自分がどれだけ会社に貢献していることや、頑張りを分かってくれることは嬉しいですよね。
しかし、この場合は
一時の感情に流されず冷静に対応するのがポイントです。
自分は何故、退職を決意したのかもう一度心に問いかけてみてください。
気持ちが変わらないのであれば、きちんと断りましょう!
「○○さんの私に対するお気持ちは本当にうれしく、
私自身も心残りですが(思ってなくても)退職する気持ちは変わらないのでお願い致します。」
と、言っておきましょう。
自分の人生を決めるのは会社や上司ではありません。
「給与を上げるからまだ残ってほしい」
「残業や休日出勤もなくすから辞めないでくれ」
→今よりも良い条件を提示してくるズルいパターンです。
給与や拘束時間について改善すると話し合ったのに条件が守られないケースはあります。
口約束ほど怖いものはありません。
口約束の場合は曖昧にされる可能性が高いですし、
「社内での調整中なんだ」と結論を先延ばしにされることもあるでしょう。
また、給与アップの打診は一時的な昇給である可能性も無きにしも非ずです。
交渉して状況をうやむやにすることで、退職をさせないようにしているかもしれません。
自分の希望通りにならないのであれば、
会社からの申し出をきちんと断るようにしましょう。
自分が納得できるのであればいいですが、やはり無理であれば、
「私への配慮やお気持ちはとても嬉しいのですが、決意は固いので退職させて頂きたいです。」
と、断りましょう。
このとき、話す際に一言+αで
やっぱり自分は今後キャリアアップしたい気持ちが強く勝っている気持ちを伝えると、上司は諦めてくれます。
→人手不足の理由がこの手のパターンが出てくる原因です。
こうすることで、退職日を延期させようとしています。
自分の後任探しに付き合っていたら自分が転職したい時期に予定通りの転職はできないほか、
最悪辞めづらくなる可能性が高いです。
このフレーズを言われたら
「退職日までに引き継ぎが終わるよう頑張ります」と誠意を見せて断るといいでしょう。
「君を昇格させるから残ってくれないか」
「君を希望の部署へ異動させるよ」
「環境を変えて続けてみないか」
→あなたが「やりたいことがある」「キャリアップしたい」「人間関係がよくない」と
伝えたときに多いのが異動させて残らせるこの引き留めパターンです。
転職先でやりたい仕事や希望する似た仕事が社内でできる場合、社内異動をすすめられます。
特に人間関係で退職理由を言ってしまった場合、言葉巧みに諭されることもあります。
例えば、上司が「○○との関係で悩まないように私がしっかり助ける」といってくることもあります。
(ほぼそんなことできないです。社会では皆、自分を守るために必死です。)
もし、自分の希望を叶えてくれるのであれば、それがいつからいつまで有効なのか口約束ではなくて紙面上で約束するのが大事です。
信用できない場合は諦めて、「私は退職以外の選択肢は考えていないんです!」と伝えてしまいましょう。
こんな時は退職を一旦踏みとどまってもいい!?
入社して間もないときや仕事が面白くなくて退職する場合は、自分の偏見が強い可能性もあるので、決断するのはちょっと待ってください。
上司から、「今辞めるのは本当に君にとっていいものなのか」「もう少し経験を積んでからの方が、キャリアアップの視野も広がるのでは」
と上記のようなアドバイスで引き留められることがあります。
このような時は、少し立ち止まってみましょう。
日頃から信頼している上司から引き止められた場合はすぐに退職意思をかためないこと。
一度上司の言葉を受け入れてもいいかもしれません。
なぜなら、上司はあなたを一番近くで見てきた存在だからです。
あなたの将来を考えてこそ「今退職すべきではない」と判断している場合も考えられます。
その場合は、客観的に自分の仕事での価値を見つめ直してみてくださいね。
退職を踏み切るには様々なトラブルがつきものです。避けては通れないことだからこそ、上手く乗り切りましょうね!
いずれにしても、自分の人生は自分自身で決めるものなので、自分がやりたいことを見失わないように!!!
退職するときのベストな伝え方
上司に退職理由を伝えるときの例文と引き留められたときの対処法を紹介しましたが、一番大切なことは「退職理由は自分都合に徹する」ということです。
円満退職をするには、本音と建て前を上手く使いわけることが必要です。それは、「あくまでも自分都合で退職する」ことがなのです!
そして、ここで重要なのは、申し訳なさそうな感じで話すこと、深刻さを演技することで上司の納得具合がグッと上がります。
上司に退職を伝えるタイミングと切り出し方
上司に退職を伝えるときに、どうしても頭を悩ませる問題ですよね。
きちんと上司を納得させて円満に退職を伝えたいところです。
話しはじめは、「○○さん(上司の名前)には本当にお世話になったのですが、実はこの度退職をしたいと思っています。」とまずは上司や会社に感謝をしながら退職話を切り出しましょう!
(たとえ嫌いな上司でも!)
厳格な上司だとめちゃくちゃ緊張すると思いますがここは頑張ってください!
このとき、「何で退職したいの?」って100%聞かれるので、そのときに上司が納得できるポジティブな理由を話せばいいのです。
では、上司に退職を伝えるタイミングと切り出し方について3つのポイントを紹介します。
- 忙しくない時期に話す
- 直属の上司にアポイントを取り付ける
- 正式に退職手続きが完了するまで同僚や取引先に話さない
これらが重要な3つのポイントです!
1.忙しくない時期に話す
世間一般的に、退職者が増加するのは年末の12月と年度末の3月です。
退職を年度の区切り時期に合わせることで、引き継ぎの業務を社内・社外的に円滑にすることをができるからです。
また、重大なプロジェクト途中や人事異動の直後も、タイミングとしてはよくありません。
大きな仕事を任されているときは、辞めにくくなるうえに引き継ぎも困難になります。
プロジェクトが終了した直後、人事異動が内示された直後は、引き継ぎも比較的にしやすいと考えられます。
このあたりが退職を伝えるにはベストタイミングです。一番忙しい時期に退職を伝えることは、その人に対して良い印象を持てなくなります。
「空気が読めない」、「上司が退職を取り合ってくれない」ことになるので気を付けてくださいね!
2.直属の上司にアポイントを取り付ける
退職を伝えるときのタイミングを考えるために、会社の就業規則により異なるので、まず自社規則を確認します。一般的には退職日の1~3カ月前が多いです。
いつも密にコンタクトを取れるような良好な関係で話しやすい上司であれば、
そんなに構えることもきっとないと思います。
仲の良い上司でもいきなり話すのではなく一言、「今少しよろしいですか?」「ご相談があるのですが」と言いましょう。
このとき、会議室や個室などの人があまりいない場所が良いということも伝え忘れずに!
また、怖くて話しづらい上司の場合。
「お忙しいところ恐縮ですが、相談したいことがあってお時間いただけないでしょうか」
「ちょっとお話があります。お時間をいただけないでしょうか」
が、ベストです。かしこまって伝えましょう。この表現であれば、1クッション置いているので周囲に怪しまれずに済みます。いつも周りに人がいる場合や、普段とても忙しくしている上司でもさすがに耳を傾けてくれます。
仮にあなたが「今後のことで相談があります…」と言ったときには、9割勘ぐられてしまいますけどね!
このときに、何の話?と聞かれることがありますが、詳細はきちんと時間がとれた時に話す旨を伝えましょう。
例えば、このように
「少し話が長くなってしまうので時間がとれた時がいいのですが…」
「○○さんしか話せないのであまり人がいないところがいいのですが…」
と、言ってその場で話すことのないように仕向けましょう。
察しのいい上司は、この時点で勘づいていると思いますが、退職を話すのは改めて時間をとってくれたときにします。また、直属の上司との相性が悪く話しづらくても、ここはグッと勇気を出して一番最初に話します。
他の人(直属ではない上司や同僚)に話すのはタブーだからです。
正式な退職を伝えるのを直属の上司を通り越してしまうと、バレてしまったときに直属の上司の気分を損ねます。
退職前に更に直属の上司と仕事がやりにくくなってしまうのは、後味も悪いですし、転職先に変な噂を立てられても嫌ですよね。
3.正式に退職手続きが完了するまで同僚や取引先に話さない
これ、大事です。
退職願を提出する前に、同僚や取引先、お客様に話すのは避けた方が良いです。
上司の耳に入ったら揉めることになりますし、取引先やお客様は会社との利害関係もあるので避けてくださいね!
特に、女性が多い職場は噂がまわりやすいので細心の注意を払うようにしましょう!
面倒なことになるとただ時間をとられるだけでもったいないです。
退職願・退職届を提出するまでの順序
上司に退職を伝えることができたら、会社の手続きが完了すれば後は大丈夫です。
そして、ほとんどの会社が退職日から逆算していつまでに退職の手続きをしないといけない決まりがあります。
しかし、在籍している会社が、雇用の期間に決まりがない会社であれば、現在の雇用は労働契約の解約の申し入れ(退職届の提出)日から2週間後に辞めることが可能です。
これは、民法の第627条で定められていて、労働者は一方的な意思表示によって一定期間の後に会社を退職できることが認められています。
第627条
- 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
- 期間によって報酬を定めた場合には、解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。
- 六箇月以上の期間によって報酬を定めた場合には、前項の解約の申入れは、三カ月前にしなければならない。
引用:民法第627条
つまり、法的な権利だけに目を向けるのであれば、労働者は退職願(退職を悩む猶予あり)を提出せず、退職届(退職を悩む猶予なし)を提出するだけで会社を辞めることができるのです。日本の風習的に退職願で通した方が円満に退職できます。
今の会社から転職する場合の注意点
これから転職する人は、転職先の会社から内定が出たタイミングで、在職中の会社に退職願・退職届を提出したり、退職を伝えなければいけません。
内定後に退職をする場合は、転職先と十分に協議した上で、最終的な転職時期を決定した方がいいです。
ここからが注意しておくべきところですが、転職活動していて、次の会社であなたの採用が有力な場合、
内定確定前に面接官が転職可能時期を問い詰めてくる可能性が高いです。
これに対して、私たち転職者は気持ちが高ぶって内定を獲得するために転職可能時期をつい早く言ってしまいそうになります。
「少しでも早いほうが転職先企業に採用になるのでは!!」と思ってしまいますよね。
でも、焦らないでください!!
転職先の会社には最低でも1ヵ月先の入社時期を設定してもらいましょう!通常、1カ月半くらいは猶予の時間をくれますから!企業によっては最長3カ月くらい待ってくれるところもあります!
焦ると、引き継ぎもままならなくて今の会社を円満に退職できなくなってしまうのでご注意くださいね。
仕事の引き継ぎやプロジェクトの途中であれば具体的な期間など正直にいって、
内定先企業と調整が可能かどうかを協議してください。
だからといって、3カ月から半年でも大丈夫というわけではありませんよ。
なぜなら、仮に半年後に入社する約束をしていても、その間にお互い気が変わる可能性もありえますよね。
あまりにも保留期間が長いと採用自体難しくなるでしょう。
仮にどうしても3か月以上待ってもらわなければならない場合は、
自分の仕事が落ち着いている時や取り組んでいるプロジェクトなどの終わるタイミングが、
内定時期と重なるように自分自身のコントロールも少し必要です。
そもそも退職願と退職届の違いってなに?
退職願と退職届の違いってご存知でしょうか?「願」と「届」の一文字違いなのですが、意味が全く違うのです。きちんと知っておかないと大変なので簡単に説明します!
「退職願」は、会社or経営者に対して退職を願い出るための書類です。労働者が会社に対して志願するもので、最終的に会社に受理されるまでは撤回できます。
会社と条件面で交渉の余地を残したい、それ次第で会社に残るかもしれない場合は「願」です。
「退職届」は、労働者の退職する意志が固く、
会社からの引き留められてもあなたの決意に変わりがない場合は「届」です。
どちらも退職を決めた時に提出するものとして変わりないのですが、
やや意味が異なるので気を付けてくださいね!
また、「辞表」は、役職のある役員や公務員は退職願・届の代わりに提出するものです。
会社員など雇用されている人の場合は、辞表の提出は必要ありません。
理解できましたか?
上述の通り、
退職届は一度提出したら撤回することができません。
「やっぱり、なかったことにしてください」は絶対にNGなのです。ですから、多くの人が退職願で提出します。
特に円満退社を目指すのであれば、退職願がおすすめです。
なぜなら、会社と話し合う姿勢を見せるほう(話し合いしなくても)が印象が良いからです。
特に、次の転職先も同じ業界であればあるほど円満退社がベストですよね。
仮に今の会社と揉めながら退職したとして、
悪影響が出てしまうような噂が立ってしまったら今後の仕事にも影響する可能性も考えられます。
退職手続きは丁寧に穏やかに進めていきましょう!
それくらい退職願と退職届は重要書類なのです。
退職願・退職届の書き方
ここで、意味も把握したところで「退職願・退職届の書き方」を紹介します。
個人で退職願・退職届を作成するときは
パソコンでも手書きでも、どちらの書式でもOKです。
あなたが在籍している会社に退職願・届のフォーマットがあれば、順に記入していきます。
以下は、在籍している会社に退職願・届のフォーマットがない方に参考して頂けたらと思います。
①白地の用紙に「退職理由・退職日・退職願を記入した日付・署名・捺印」を記します。
封筒も白地を用意します。
※鉛筆や消せるボールペンなど消しゴムで消せるようなペンでの記述や修正テープで文字を書き直すのは絶対NGです。
※退職日は上司と決めた日を記入してください。
②宛名は社長名。退職理由は「一身上の都合により退職させていただきます」とし、余計な言葉は書きません!
※退職理由の書き方として、
退職願でも退職届でも「私事 一身上の都合により」とすることが決まっています。
これ以外を書き込むと、ほとんどの場合受理されません。
「転職のため」、「病気・長期休養のため」もNGです。
当然のことながら在職している会社の仕事内容や待遇に対する不満も書いてはいけません。
退職願・退職届が、あなたと会社にとって公式で絶対的な書類だからです。
会社にとって退職者本人が退職を希望したことを証明する書類で、解雇ではないことを示す重要な証拠なのです。
③封筒の表には「退職願」を書きます。
裏側には名前と部署を書いたら完了です。
最後に誤字・脱字、捺印がきちんと押せているかを確認しましょう。
以上です!これが基本の退職願・退職届の書き方です。
退職願・退職届の見本
こちらに、Wordで作成した退職願と退職届のテンプレートを用意したので、是非ダウンロードして使ってくださいね。
会社で専用の退職願や退職届がなければ便利ですよ!!
退職理由を上司に伝える時のコツ まとめ
このページを読むだけで退職するときのコツが分かったと思います!
退職は自分の人生に中でも大きなターニングポイントのひとつです。
円満に退職して思い切り人生を楽しみましょうね。